教授あいさつ

藤田医科大学医学部血液内科学 主任教授 冨田 章裕

藤田医科大学医学部血液内科学のホームページにアクセスいただきまして、誠にありがとうございます。私は、2019年1月より当血液内科学の主任教授として着任をさせていただきました。地域に根ざした大学病院としての役割をしっかりと果たすことを目標に、お一人お一人の患者さんに寄り添った、最善かつ安心・安全の医療をお届けできますよう、スタッフ一同、日々努力を重ねております。

藤田医科大学は2019年に創立50周年迎えましたが、当血液内科学教室としての歴史は、1981年(昭和56年)、平野正美初代教授の就任に始まります。開講当時からの「臨床」「研究」「教育」のいずれにおいても全力を尽くすという精神は、2002年(平成14年)からは江崎幸治教授に、そして2008年(平成20年)からは恵美宣彦前教授へと、脈々と引き継がれてまいりました。そして2021年の開講40周年を目前として、さらに新たな一歩を踏み出すべく、医局員一同、意気込んでいるところとなります。

さて、最近の血液内科疾患に対する治療薬の進歩はめざましく、副作用が多く見られるこれまでの治療薬とは異なる、目標とする細胞のみに作用して副作用も少ない「分子標的治療薬」が次々と開発されるようになりました。これらの新世代の治療薬を含めた世界標準の治療法を、目の前の患者さんにより早く、安全にお届けすることが、私たち血液内科学教室の最も重要な使命であると考えています。また、大学病院という特性を生かして、新しい治療薬や治療法の承認を目指した「治験」や「臨床試験」への積極的な参加にも心がけ、必要とされる患者さんへの提供を心がけています。また、患者さんごとに少しずつ異なるご病気の多様性に応じた治療法の選択を可能とする「ゲノム医療」についても、当学の藤田がんセンターや多施設共同研究とも協調して、強力に推進して行きたいと考えています。

私たちの教室のもう一つの使命は、血液内科の基礎的および先進的な診療について、幅広く理解して実施できるのみならず、患者さんやそのご家族の価値観を理解し、寄り添うことのできる、心が通い合う医療スタッフを育んでいくことであると考えています。若手血液内科医師のみならず、研修医、医学部学生、さらには看護師、薬剤師、検査技師など、血液診療に関わるスタッフが一丸となってこの目標に到達、維持できるよう、一日一日努力を続けてまいります。

血液疾患でお困りの患者さんや御家族様がおられましたら、是非とも当血液内科の外来を受診されて下さい。また、私たちとともに診療や研究に行ってみたいと考えられる学生さん、研修医、専攻医などの皆様がおられましたら、いつでもお声がけ下さい。いつでもどのような形でも歓迎を致します。

最後になりましたが、皆様方が安全に、そして健やかに日々お過ごしいただけますことを、祈念致しております。

ページトップへ戻る